様々な工業用製品・部品は日進月歩の技術革新が目覚しく、その製造工程の中で、より高品質かつ信頼性向上の為に、洗浄工程が担う役割の重要性が増してきております。
洗浄精度の問題点は、どのような洗浄システムを用いても「外観シミ」「脱脂不良」「コンタミ残り」が全体の8割以上を占めております。
この問題を解決する方法はヒューマンスキルに委ねられており、スキルの差が洗浄精度の差となっています。ここでいうスキルとは「洗浄液の管理」「洗浄機の保守メンテナンス」です。
その一部を洗浄機側で管理できれば、品質の向上と安定に貢献できると考え「洗浄機が考えて判断する=知能を持てばよい」と結論付けました。
液管理不良は洗浄槽液・蒸留再生液の液管理不良によって引き起こされます。
そのため毎日の洗浄槽液・蒸留再生液の油分濃度管理をすることで、洗浄不良が大幅に減少します。
※知能シリーズはオプション仕様となります。既存の洗浄機に後付けすることも可能です。
炭化水素溶剤中の油分濃度をインラインで計測し、
リアルタイム表示を可能とした世界初の油分濃度計測システム。
シミの原因となる油分濃度上昇を監視し、蒸留再生器の自動煮詰めや、洗浄サイクルの調整(時間延長や待機など)をする事で洗浄品質、液管理を自動で行う装置です。
1洗浄槽の油分濃度ppmをリアルタイムで表示
2バスケット単位でトレサビリティが可能
バスケット NO |
洗浄開始時間 | 油分濃度ppm | |||
WT2 | WT3 | WT4 | 再生 | ||
1 | 9:00〜 | 408 | 155 | 151 | 151 |
2 | 9:05〜 | 408 | 160 | 153 | 152 |
3 | 9:10〜 | 694 | 166 | 154 | 152 |
4 | 9:15〜 | 694 | 177 | 160 | 152 |
5 | 9:20〜 | 861 | 181 | 158 | 153 |
6 | 9:25〜 | 1550 | 181 | 159 | 154 |
3槽油分濃度の時間変化をグラフで表示
4油分濃度上昇を防ぐため、再生器煮詰め排液工程を自動で判断
5最適洗浄時間の計測が可能
インライン油分濃度計測技術を市販化
連動制御を想定したハイスペックモデル
パラフィン、イソパラフィンなどの、炭化水素系洗浄剤に溶解している鉱物油系加工油の油分濃度を測定することが可能。
芳香族系炭化水素は測定対応不可。
JX製 NS100/110/200、出光興産製ダフニーアルファクリーナーM、エクソンモービル:アクトレル3356Lなど
[ 切削油 ] 約50ppm~2,500ppm程度
[ プレス・打ち抜き油 ] 約30ppm~1,500ppm程度
W550×D510×H1,400(約90kg)
量産での工程管理に重点を置いた
ベーシックモデル
[ 油性 ] ROMⅢ(※上記 ROMⅡと同じ)
[ 水溶性 ] ROMⅢ-W添加剤/乳化濃度に変動
約120ppm~60,000ppm 程度
W275×D410×H405(約20kg)
製品情報はPDFにてダウンロードできます。
PDFダウンロードはこちらインライン式パーティクル計測システム
従来は、個別にサンプリングを行い、オフラインで分析にかけるという方法が一般的でした。
アクトファイブは従来のLPCセンサーを改良し、洗浄装置組込型を開発。
インラインで、洗浄槽内のコンタミを直接計測する事を可能にしました。
洗浄槽に浮遊するゴミの数カーブを解析し、洗浄槽ゴミの数を監視。常に清浄な洗浄液で洗浄できるよう待機・コントロール。
洗浄槽内を必要以上に綺麗に保つ過剰稼働を抑え、管理値以内の清浄度を確認後、自動待機モードに入る。
製品情報はPDFにてダウンロードできます。
PDFダウンロードはこちら乾燥工程の完全自動化システム
多品種の製造現場では頻繁な設定変更が煩雑なため、最長の乾燥時間を要するワークに合わせた設定値に固定しているのが実状。「知能乾燥」は槽内の温度と真空度の変化を自動で解析。
ワークに応じたそれぞれの最短時間で、乾燥工程を完了する事が可能です。
〈多種類のワークを洗浄する場合の乾燥所要時間の例〉
従来のシステム
[Aの乾燥] 8分 + [Bの乾燥] 8分 + [Cの乾燥] 8分 = 24分(8分×3)
知能シリーズ
【知能乾燥】AI Dry
[Aの乾燥] 5分 + [Bの乾燥] 8分 + [Cの乾燥] 3分 = 16分
乾燥しやすいもの、乾燥しにくいものをランダムに洗浄する場合、飛躍的に効率が上がります。
乾燥判定アラーム機能により、乾燥工程を自動コントロール。乾燥不良を出しません。
洗浄機が正常に稼働していない場合は、その原因及び異常個所を機械が知らせます。
真空の漏れやバルブの劣化も自己判断するので、日常のメンテナンス作業が軽減されます。
稼働効率の向上により、洗浄液やエネルギーの節約ができ、ランニングコストの低減を実現。
製品情報はPDFにてダウンロードできます。
PDFダウンロードはこちら075-611-5538営業時間:9:00〜18:00(土・日・祝日を除く)
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。
お問い合わせCONTACT
工業用洗浄機の導入やメンテナンスをご検討の方、その他ご質問などお気軽にご相談ください。
075-611-5538受付:平日9:00〜18:00